はっとさせられる言葉たち

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人生は一頭の馬である。軽快なたくましい馬である。人間はそれを騎手のように大胆に、しかも細心に取り扱わなければならない。

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人生は一頭の馬である。

軽快なたくましい馬である。

人間はそれを騎手のように大胆に、

しかも細心に取り扱わなければならない。

byへルマンヘッセ(作家)

 

 

 

人生を馬に例えた名言です。

馬というよりも馬を操る上で、ですね。

馬を操る上で大切なことと人生を生き行く上で大切なことは似ていると言っています。

馬を操る上で大切なことはときに大胆に、ときに繊細に操ることです。

馬乗りの私ですから、ヘルマンヘッセの言っていることはわかりすぎるくらいにわかります。

馬は動物です、言葉で指示を出すのではありません。

走りたければ馬の腹を蹴る(厳密にはいろいろ技術がありますし、実際は蹴っているのではありません)、止まりたければ手綱を引き、右、左も手綱を使って指示を出します。

馬は乗り手の指示を待っている状態ですが、指示が曖昧だとうまく伝わらないので、指示を出すときは大胆さが重要です。

しかし、この大胆さだけでは乗馬は上達しません。

馬は繊細な動物ですので、指示を出しても全く動こうとしない馬であっても心は繊細ですので、ときにその心の繊細さに併せて馬が何を見ているか、何を考えているかに気を使い、馬の気持ちを汲み取って指示を出すことも大切です。

この大胆さと繊細さを具体的に言えば、指示を出しても走らない馬がいても、指示を出す前に気持ちを走る方向へ向ける扶助動作(リズムを変えるなど)を行った後に気持ちが入ったと見て取り、そこで大胆に「行け!」という指示を出すのです。

そうすれば、今までは知らなかった馬も矢のように呼び出すことが往々にしてあります。

走らない馬が乗り手が変わったら走るようになった、暴れていた馬も乗り手が変わったらおとなしくなった、こういうことが起こるのは、乗り手が大胆且つ繊細に乗っているためです。

乗馬論で話が長くなってしまいましたが、生きていく上での大胆さと繊細さ、これは何となくわかる気がしますよね。

時には大胆に物事を捉え細かいことを気にせずに進んでいた方が良いでしょうが、時には些細なことも気にかけて対処して慎重に進めた方が良い場合があります。

勿論、この「時には」のタイミングこそ難しいのでしょうが、そう考えれば大胆な考えばかりではダメ、繊細な考えばかりでもダメということで、馬を操る上で大切なことと似ている気がしませんか。

時に大胆に、時に繊細に、わかっていても難しいものですが、悩んで投げやりになってはダメです。

ここは大胆にいった方がいいんじゃないか、ここは繊細に進めた方がいいんじゃないか等々、試行錯誤をして進むべきなんでしょうね。

以前の下記のブログも似たような言葉でしたね。

西洋でも日本でもやはり、考え方というか人生の捉え方にそれほど変わりはないということですね。

 

 

 

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