はっとさせられる言葉たち

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心配なんてもんは「してあげる」ようなもんじゃない(書評:火怨 北の燿星アテルイ-高橋克彦著)

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心配なんてもんは

「してあげる」ようなもんじゃない、

心配「したい」から勝手に心配するもんだ

by図書館戦争(小説)

 

 

 

こちらも以前のブログから拝借してきた言葉です。

図書館戦争、読んでました。

読んだきっかけはあまり覚えていないのですが、大学時代は文学部で、学部内でこの図書館戦争の話をちらほら聞き、働き始めてから書店で気になり、何か理由があったわけではなかったけども購入して、ハマったという感じでした。

購入した経緯を全く覚えていないのです、そもそも題名からして自分が好む分野ではないのですが。

全部で6冊出ています(さっきネットで調べました)、全て読みました。

もう記憶がなく、この本どうしたかなぁ実家に残っているかなぁという感じです。

読みだしたら止まらなかった印象があります。

余暇には良い本だったかと思います、やることないゴールデンウィークとかだと最適ですね。

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2011/04/23
  • メディア: 文庫
 
図書館戦争シリーズ 文庫 全6巻完結セット (角川文庫)
 

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おはようございます。

重ねるわけではないのですが、本を読みましたので、紹介します。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者:高橋 克彦
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫
 
火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者:高橋 克彦
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫
 

以前ブログにも書きました、高橋克彦さんの本です。

これで陸奥四部作を読破ということになります。

「風の陣」「火怨」「炎立つ」「天を衝く」で4部作ですが、厳密にいうと、風の陣と火怨は繋がりがありますので、3部作と言ってもいいのかもしれませんが、そもそも~部作っていうのは、出版社が後から付けたものでしょうから、あまり気にする必要は無いかもしれませんね。

この「火怨」も面白かったです。

主人公は阿弖流為(アテルイ)です

最後の阿弖流為と母礼(モレ)のシーンは感極まるものがありました。

ネタバレにはしたくないので、あまり書きませんが、田村麻呂の最後のシーンも良かったです。

蝦夷VS朝廷軍という構図で阿弖流為の率いる蝦夷軍と坂上田村麻呂の率いる朝廷軍で表向きは争うわけですが、単なる争いではなく、阿弖流為たちは未来の蝦夷たちのことを思って戦います。

当然、ただ相手に勝てばよいという戦ではなく、歴史の空白部分を埋める著者の想像にもよるところなのですが、様々な思惑があり様々な作戦を展開していきます。

「田村麻呂こそ蝦夷の命綱。なにがあっても田村麻呂の本隊には手出しするな」

戦っている敵の大将である田村麻呂を殺すなと、阿弖流為が部下へ言います。

<俺もそなたらの側に生まれたかったな>と思う田村麻呂。

歴史小説を読み終わると、いつも私はネット検索をスタートします。

個々の戦の勝敗や経緯までは知らずに読んでいることが多いので、基本的には歴史小説を読んでいる間は該当する戦名や人物名をネットで調べないようにしています。

今回も読み終わって坂上田村麻呂や阿弖流為を調べました。

この瞬間も歴史小説ならではで、楽しいものです。

ついさっきまで身近に感じられた人がwikipediaに載っている、脇役で出ていた人たちの名前も一緒に書かれていたりすると、それこそテンションが上がったりします。

私はこの小説の中で坂上田村麻呂と阿弖流為は実在人物だったというのは知っておりました。歴史小説の中には、よく架空の人物も登場する(表舞台の裏で動く忍びなんかは架空の人物であることが多いですよね)のですが、小説を読みながらどれが実在の人物でどれが架空の人物かを考えながら読むのも歴小説好きあるあるではないでしょうか。著名な時代で戦国時代の小説なんかはある程度分かってしまいますよね、あ、コレ架空の人や、と。

今回、驚いたのは「母礼」という人物です。

最後のシーンを思えば、実在の人物と合点が行くのですが、この「母礼」が実在していたということに感動すら覚えました。

母礼と書いて「モレ」、この辺りでいかにも架空の人物っぽい名前だなと感じておりました、恥ずかしい次第です。

またネット検索するにあたって、石碑なんかが実際に立てられたりしているのを知りますと、単純に感動するわけです、今すぐにその場に行って石碑を拝みたい、もしくは城の跡などがあれば行ってみたいと思うようになります。

海外赴任しているとそういうわけにもいかず、今度日本へ帰ったときに行こうと心に決めるのですが、その頃には熱が冷めていて、実際に行っても、来たものの…という感じにもなり、逆に今読んでいる小説の舞台だった地方へ行きたいなんて思ってしまう質でもあります、全く困ったものです。

風の陣から火怨まで計7巻、あっという間でしたが、長い長い歴史の旅でした。

単なる夢想でも良いんです、彼らが躍動した同じ国(日本)に私は生まれたんだと思わずにはいられません。

 

 

 

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